特定のFFに媚びる!すなわち、天才クールスレンダー美少女を書く!
当たり前のことなんですが、コンテンツの内容にかかわらず、視聴者(読者)を増やすのは難しいですね。
やはりTwitterで拡散されることが近道。
そのためにはいいねも嬉しいのですが、できればRTされること。それも、RTしてくれた方が何らかのコメントを付けてくれると、おそらく見てもらえる確率は上がるでしょう。
……なら、特定のFFの性癖にぶっ刺さり、思わずコメントしてしまうような記事を書けばよいのでは?
でもそんな、性癖をはっきりとわかる形で公開しているFFなんて、なかなかいないな……
いた。というか、ブログのタイトルで強めの主張してた。
でも、「クール」とか「ツンデレ」とかの属性って、実際はけっこう幅があるんだよなあ。私も一人称が「ボク」の男装少女がヒロインの美少女ゲームを買ったら弱気なところが合わなくて、男装系ボクっ娘の中でも凛々しい系が好きなんだなー、となりました。
だから、詳細な性癖の遍歴語りでもしてない限りは難し……
してた。滅茶苦茶分析して解説してた記事があった。
・頭が良く、常に冷静で内心を表に出さない。
・主人公と対等な目線。
・毒を吐くと良い。
私が特別尊いと思うキャラクター(特に女の子同士)の組み合わせについて - 天才クールスレンダー美少女になりたい
・さらに、ゆるふわ天真爛漫な子と組み合わさると破壊力が高い。
……。
OK!
というか私は以前から彼と付き合いがあり、性癖も把握しているので一度それっぽいあらすじだけ考えて送り付けたことがあった。あれを使おう。
私の性癖としては天真爛漫な娘の方が好きなのでサブヒロイン的立ち位置になっちゃうけど、彼は懐が広いので「サブヒロイン的立ち位置の天才クール美少女からしか得られない栄養も、ある――」みたいなツイートしてそう。ほんとかな。
よし!
早速レッツゴー!
――――――――――
「勘弁してくれよ。そんなこと、到底無理にきまってるだろう?」
ぼくは弱々しい言葉を、しかし堂々と、目の前の相手をしっかり見据えながら吐き捨てた。
「御託はいいからドアを開けてさっさと告白しなさい。すぐに終わるわ。どう?」
「『どう?』じゃないんだよ。『今すぐ告白しろ』なんて要求、呑めるわけないだろ」
誰だって、同じ状況に立たされればぼくとおなじこと――なんなんだいったい、と思う……はずだ。
ぼくはこの部室の手前に着くまで、いつもとまったく同じように部活に顔を出すつもりだった。それが突然首根っこを掴まれ、角に連れ込まれ、「告白という一大イベントを今すぐやれ」なんて脅しを受けた。あまりにもひどい。なんでこんな暴君に――
「あら。『なんでこんな暴君にぼくの恋愛に口出しされなきゃならないんだ?』とでも言いたそうな顔してるわね」
「毎回のことだけど、心を読むな」
「毎回言っているけれど、超能力者の存在を信じているのね。あなたの顔が分かりやすすぎるだけなのに」
心底忌々しいといった様子で、彼女――笹原はぼくをきっと睨んだ。
「はっきり言うわ。あなたたち、部室でずっとイチャついてるくせに、いい雰囲気になっても、もじもじ、もじもじと……。付き合わされるこっちの身にもなってほしいのだけれど」
この笹原という女子とぼくは一年生から同じクラス。それから、3人しかいない弱小同好会の部員同士でもある。
やつは美人だ。彼女の胸上まで伸びた艶のある黒髪や、意志の強そうな切れ長の目を形容するなら、「美しい」以外の言葉をぼくは持ち合わせていない。ただ、それは冷たく、近寄りがたい美しさだ。刃のような鋭さを宿した、周囲に緊張を与える、そんな美だ――もっとも、ぼくは慣れっこになってしまったのだが。
以前、こいつを一言で表す単語をなんとなく考えたことがある。
それは「理性」だ、と、そういう結論にぼくは達した。
彼女は聡明で、論理的で、合理主義者だった。ただ、人の気持ちを考慮するという部分が決定的に欠けていた。……いや、彼女の察しの良さからすると、分かっているが無視しているというべきか。矢のようなまっすぐさ、正しさで放たれる彼女の言葉は、ぼくのような普通の人間が必要としているもの──ためらい、怠惰さ、そういった不合理なものたちを全て射抜き、否応なく命題を眼前に突きつけてくる。それは彼女のいいところでもあるのだが、多くの人間は気圧され、距離を置き、遠巻きに眺めるようになるのだ。そして、それが更に彼女の近寄りがたさに拍車をかけていた。
ともかく、彼女の言うことは正しい。ただぼくに勇気がないばかりに、年下の後輩――白花をひたすらに待たせてしまっている。
「さっさと白花さんを幸せにして、二人で放課後デートにでも洒落込みなさい。それで、私はこの部屋で静かに本が読めるのだもの」
「がっつり私欲だな。これは僕たちの問題だろ。最適なタイミングってもんがあるんだよ。」
「季節が2つ回ってもやってこなかったタイミングさんとやらは、本当に存在するのかしら。あなた、UMAも信じるタイプ?」
「……うるさい。ぼくだって今のままでいいとは思ってない」
そう。告白に踏み切ろうとしたことは何度もあった。
この部室でもそう。あるいは一緒の帰り道。文化祭の夜。言おうとした。「好きだ」と、口から絞り出そうとした。
けれど、どうしてか口はかたくなに動いてくれないのだ。わかっている。ぼくの奥底の救いようのない臆病さが、この状況を作り出している。笹原に迷惑をかけていることも自覚している。
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1200文字くらいしか、書けず――。
「さらりと毒を吐く」が滅茶苦茶難しい。たぶん、ウィットに富んだ感じの知的な返しが必要なんだと思う。
ちなみに天真爛漫なキャラも書くのが苦手だ。なんで挑戦したんですか?
続くか……?(「いやいやいや続けてくれ」って言われそうですね)